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2015.7.13
牛肉のセリ
カテゴリー:ブログ
黒毛和牛専門店 京都・イマムラ総業です。
当店の和牛は、市場にて枝肉(骨付き屠体)を落札して、自社内にて脱骨・解体したものを販売しています。
今回は一般の方がなかなか目にすることのない、セリのシステムをご紹介します。
セリが開始される時間まで、下見室に陳列された上場予定の枝肉を「血統」「産地」「年齢」などの情報が書かれた資料をもとに吟味します。
脂質や肉質をはじめ「性別」もチェックポイントのひとつです。とはいえ、肉牛は基本的に「メス」か「去勢(オスとして出生した牛を去勢手術したもの)」しかないのです。つまり、我々が食している牛肉は基本的には「オス」牛はないのです。意外と驚きではありませんか?
いよいよセリが開始されます。自治体や関連団体に認可された業者しかセリでの購買権はありません。下記のようなリモコン式のセリ機で競り上げ方式が採用されています。枝肉重量が約500kgですので、1円ボタンを1回押すと500円、50円ボタンを1回押すと25000円競り上がるというわけです。更に消費税が加算されますので、500kgの牛を2400円で落札した場合、129万6000円の売買が成立したことになります。
牛肉の場合は、あらかじめ市場側が設定した単価からのセリ上げ方式ですが、一部の青果市場では「生産者が設定した単価からのセリ下げ方式」もあるようです。つまり、セリ下げ方式の場合「一番早く落札の意思を示したセリ人が落札できる」というわけですが、「生産者がセリのスタート値を設定する」というのは、ビジネスの理に最もかなっていると思うのですが・・。